クラボウ烈伝(事業部編)企業情報
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- 「クラボウ烈伝(事業部編)」シリーズ - 掲載期間:2001年11月~2002年4月 -
綿合繊事業部(旧名称)※現:繊維事業部 - 綿は輸入に頼らざるを得ない日本。
世界市場で、単品種の綿糸との価格競争に打ち勝つためには、世界各地から綿を取り寄せ、多品種の綿をブレンドする技術を磨かざるを得なかった。
クラボウはここから、太番紡績技術を確立。質の高い厚地メーカーとしての地位を固めた。
綿合事業部(旧名称)
※現:繊維事業部
厚地のクラボウ、誕生
- 綿糸はかつて、世界各地の綿をブレンドしていた。
- 今でも綿の輸入大国である日本。世界中から調達する原綿の特質は、その生育環境によって様々である。綿は単品種の高品質なものから糸を紡ぐことが理想的である。しかし、日本は経済の発展途上にあった時期、原料を輸入に頼らざるを得ない環境でそれを実現すると、世界市場での価格競争力が保てなかった。したがって、高品質で安価な糸を作るため、紡績各社では競って多品種の綿をブレンドする技術の向上を図った。
- 発想の転換。太番への着目。
- クラボウはブレンド技術を磨く傍ら、理想的な単一綿紡績の可能性を研究していた。綿糸はその繊維の太さによって、太番、細番と称される。綿からの紡ぎやすさは細番のほうが有利とされるが、コストに問題があった。そこでクラボウはあえて技術的に困難な太番に着目した。太番での紡績技術を確立すれば、理想的な単一綿の可能性がひらけるのだ。そして、それはジーンズブーム初頭の昭和40年半ば、ブルーデニム原糸によって実現。これを契機にクラボウでは他社の真似できない太番ならではの紡績技術に特化していくこととなった。
- そして、最良の太番・厚地へと。
- 太番技術確立の成功は、クラボウの目を、それまで細番の糸を紡ぐために使っていた繊維の長い良質な綿へも向けさせた。細いが故にソフトで、しなやかな綿で太番用の厚地を作る…。この新たなテーマにも永年培った綿に対するノウハウは結実し、細番向けの良質綿での太番紡績は成功。これが質の高い厚地生地へと発展し、素材そのものの快適さを求める、昨今のカジュアルブームに大きく貢献したのである。
- コンセプトは「コットン・プラス」。
- クラボウのこれからの商品開発コンセプト、それは「コットン・プラス」。(1)綿の改質。 (2)他の天然素材との混紡。 (3)合繊との複合化。この3つの方向には、どれにもコットン本来の特性をいかに引き出すかが根底に流れている。クラボウは神の恵み、コットンの無限の可能性を拡げていく。
シリーズラインアップ
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化成品事業部
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エレクトロニクス事業部(旧名称)
※現:環境メカトロニクス事業部(エレクトロニクス分野) -
エンジニアリング事業部(旧名称)
※現:環境メカトロニクス事業部(エンジニアリング分野) -
バイオメディカル部(旧名称)
※現:環境メカトロニクス事業部(バイオメディカル分野) -
羊毛事業部(旧名称)
※現:繊維事業部 -
技術研究所